※筆者は昔、朝日新聞のエース記者のファンでした。
そんなお花畑が、目覚めるキッカケとは?
◎興味が薄れた理由(被害は激減)!
どうして国会では旧統一教会に対する興味が薄れたのか?
それはいくつかの理由があるだろうが、一つだけ言えることは、
旧統一教会による被害が減少しているのだ。
誤解されたら困るが、筆者は旧統一教会を全く擁護しない。
それどころかこのような反社会的集団は解散させるべきだとさえ思っている。
しかしここで取り上げるのは事実だ。
どうして旧統一教会の危険性・反社会性が希薄化していたのかを示す
有力な根拠は被害総額が減少しているからではないか?
ではどの程度減少しているのだろうか?
ここで取り上げるのは全国霊感商法対策弁護士連絡会のHPだ。
連絡会は旧統一協会の「霊感商法被害の根絶」と「被害者の救済」を目的に作られた。
この中に「被害集計」として1987年からの被害金額や被害件数が記されている。
結論から書くと被害総額は
約160億円(1987年)→約3.3億円(2021年)と激減している。
※全国霊感商法対策弁護士連絡会のHPより、筆者作成。
まあ昨年の数字は極端に低い数字なのだが、
それでもこの10年間は10~20億円ほどになっている。
例えば90年代後半から2010年頃までは20~40億円ほど。
それに比べると被害金額は激減している。
もちろん被害が激減しているから「良い」訳ではない。
逆に今でも年間10億ほどの被害が出ているのだ(2021年は約3.3億円)。
しかし被害が減少している事。そしてそれが旧統一教会への危険性や
反社会性を希薄化させた要因と言えるのではないか?
また被害件数も2,647件(1987年)→47件(2021年)と激減している。
因みに安倍元首相が第二次政権に付いたのは2012年12月、
その翌年(2013年)は約18億円(2012年)→約9億円(2013年)と半減している。
巷では安倍元首相と旧統一教会はかなり親密であるかのような報道がなされているが、
被害金額を調べてみるとその逆に少なくなっている。
これも自民党と旧統一教会は単なる支持団体の一つという傍証になるだろう。
◎マスコミの意識!
ところでマスコミはどうなのだろうか?
よく考えてみれば世間一般で旧統一教会の危険性が希薄化しているのは
マスコミがほとんど報道しなかったからではないか?
ではマスコミは旧統一教会に関してどのような態度だったのか?
ここで先に取り上げた「全国霊感商法対策弁護士連絡会」のHPに
興味深い指摘が載っていた。
この中で連絡会がある番組を批判している。
批判しているのはテレビ東京の番組「世界ナゼそこに?日本人」である。
連絡会の申し入れ書によると、旧統一教会では日本の女性信者に対して
海外に行って布教活動をするように命じるという。
その際には見知らぬ外国人の男性と夫婦生活を強要される。
マインドコントロールされている信者は家庭を捨てて
海外に赴いて布教活動をする。
そして連絡会によるとそのような信者(=被害者)が
複数回番組に出演していることが確認されたという。
もちろん統一教会の信者であることは一切番組では触れられていない。
※詳しくは申し入れ書をご覧ください。
この申し入れ書に対してテレビ東京では
「信教の自由」を盾に
「ご出演いただく方々をその信教、信条によって差別することはありません」と述べ、
申し入れを拒否している。
※詳しくは回答書をご覧ください。
このようにマスコミにおいても旧統一教会の危険性や反社会性が希薄化していたのだ。
◎まとめ!
話をまとめると、一部のマスコミが言うように
自民党や安倍元首相と旧統一教会には親密な関係などない。
旧統一教会には自民党が親密になるほどの魅力はない(信者数等)。
岸信介や安倍晋太郎の時代は親密だったが、
孫の安倍元首相までが親密であることの根拠にならない。
自民党と旧統一教会には一定の関係性はあったが、
それは支持団体の一つという以上のものはない。
自民党が関係性を持ったのは宗教票の魅力とともに
旧統一教会が危険な反社会的集団であるという認識が希薄になっていたから。
それは自民党だけではなく、野党やマスコミもそのような認識だった。
特に旧統一教会を追求してきた有田芳生氏も国会でほとんど取り上げてなかった。
有田氏でさえも旧統一教会の反社会性への危機意識が希薄化していた。
世間一般が旧統一教会への危険性が薄れていたこと。
これが今回の事件の教訓になるだろう。
我々は旧統一教会への危機意識を希薄化してきたことを素直に反省すべきだろう。
そして自民党や保守系の知識人は旧統一教会は反社会的集団であると再認識し、
これまでの関係を反省し、見直すべきだ。
さらに反自民党の野党やマスコミ、知識人も
自民党の悪口のためのネタ探しをするのではなく、
真に苦しんでいる被害者のために尽くすべきだ。
それが安倍元首相への供養になるのかもしれないのだから。
※筆者は昔、朝日新聞のエース記者のファンでした。
そんなお花畑が、目覚めるキッカケとは?