沈丁花の「反日は差別なり」

なぜ日韓関係が悪いのか?その原因は韓国の反日にある。 そして反日とは差別であるということを説明します。 その他中国を始めとする国際ネタ。国内政治ネタも少し触れます。 沈丁花(ちんちょうげ)とはブログ主の子供の頃のあだ名です。それ故に決して(じんちょうげ)とは読まないでください。

2015年09月

沈丁花の名前で動画チャンネルもやっています。
2月17日更新 ぜひご覧ください。

日本共産党の松竹氏への除名処分は47年前に予言されていた。
「(共産党)松竹氏の除名処分は47年前に予言されていた!」
https://www.youtube.com/watch?v=gaRaQkd_wCY

彭真氏の来日(靖国参拝問題)

 
 
1985年4月に来日した彭真(ほうしん)全人代常務委員長。その来日中、中曽根首相は靖国神社に参拝していた。しかし彭真氏はなにも批判していない。
中国は靖国参拝を問題にしていなかった 

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 日本の首相が、A級戦犯の合祀された靖国神社に参拝するのはけしからん。A級戦犯は侵略戦争の指導者であり、そこに日本の首相が参拝することは被害国に理解されるはずがない。そんなことをしているから日本は周辺国と関係改善ができないのだ。
A級戦犯に合祀された靖国神社に参拝するのは、中国や韓国の国民の感情を傷つける。
 
 
 前回は当時の韓国大統領 全斗煥氏が初来日した1ヵ月前、中曽根首相は靖国神社参拝をしたが、韓国は何も批判していなかったことを検討した。
 
全斗煥大統領の初訪日(1984年)
 
 
今回はその翌年、1985年を検討してみる。実はこの年こそ靖国神社参拝問題が国際問題になった年である。この年の8月に靖国神社の「公式参拝」を行った後に、特に日中間の国際問題になったのである。
今回はその直前、85年初めて参拝をした4月のケースを見てみよう。
 
 
 
 
 

彭真氏の来日
 
 中国は一党独裁とはいえ、一応の3権分立の態勢を整えている。その中で立法府に該当するのが「全国人民代表会議(通称:全人代)」である。
 その全人代の常務委員長は日本の衆議院議長、参議院議長に相当する非常に高い地位である。
 
 
 1985年4月当時、その全人代常務委員長の地位にいたのが彭真氏であった。因みに彭真氏は1902年生まれ。当然、日本との戦争についても知っている世代である。
 

 
 その彭真氏が来日した。1985年4月21日のことであった。
  

 当時、日本国内では靖国参拝を巡って論戦が行われていた。4月19日の朝日新聞3面には以下のような記事がある。 
 首相の靖国参拝中止を求める 社会党 
  

 そして翌20日 朝日新聞3面には
靖国神社への公式参拝を首相に要請 自民党

 
 と自民党と社会党が靖国参拝を巡って綱引きが行われている。そのタイミングで来日したのが、彭真全人代常務委員長であった。
 
 
 
 
 
中曽根氏の靖国参拝
 
 4月21日 彭真氏が来日。それを受けて中国の北京放送の論評が朝日新聞4月22日2面に掲載された。 
 中日関係 今が最良である。
 
 
 こうした蜜月ムードの中で来日した彭真氏は、当然大歓迎された。首相との会談、天皇陛下との面会、日本の国会での演説、日本の経済界との会談等、各方面と懇談し、日中友好につとめた。
 

 その中で飛び出したのが中曽根首相の靖国神社参拝である。
  
 何と中曽根氏は彭真氏が来日した翌日、4月22日の早朝に靖国神社に参拝したのだ。
 
 
 
 

 
中曽根首相と彭真氏との会談
 
 中国側はどういう反応を示したのか?
  
実は何もしなかったのだ
 
 
 その証拠にその日の昼食会で中曽根首相と彭真氏は会談している。4月22日朝日新聞夕刊1面には以下の記事がある。 
 首相、彭真氏へ表明。「中国の経済改革、官民あげて協力」
 
 
 そして記事には彭真氏の言葉があった。
「中日関係は今が最良の時期」

 
 
この言葉は前述の北京放送の論評と同一である。そしてこの後の国会での演説でも同様の表現が使われている。
 
 
早朝に靖国神社に参拝した中曽根首相と、昼に会談して「中日関係は最良の時期」と中国の代表者が言及しているのである。
 
 
 このことを見れば中国は、日本の首相がA級戦犯の合祀された靖国神社に参拝しても全く問題視していなかったことが分かる。
 
 
 因みに中曽根首相の靖国参拝と彭真氏との昼食会は、朝日新聞の記事では同じ夕刊の1面に掲載されている。しかも隣接して。
 
 
 

 
 
国会での演説
 
 22日には、自民党と新自由クラブの議員が集団で靖国神社に参拝している。しかし中国側に何の反応もない。それどころかその日の夕食会では「日本との交流 引き続き拡大」と発言している。
 
 皮肉にも「靖国の集団参拝」と「夕食会での発言」は同じ23日の朝日新聞3面に掲載されている。しかし全く問題になっていない。
 
 
 
 さらに彭真氏は24日に日本の国会で演説している。その内容について翌25日に行われた国会審議でこういったやりとりがあった。 

○秋山長造君  ~略~ あの彭真さんの演説を聞かれて外務大臣はどういう御感想を持たれましたか。

○国務大臣(安倍晋太郎君) ~略~ やはり長い闘争の歴史の中で、彭真委員長がまさに今日の段階において日本とそして中国との間の関係というものに大変な大きな期待をかけ、これを進めていこうという非常な情熱を持っておられるということに対しましては、私も一種の感動を覚えたような次第であります。

○秋山長造君 ~略~ きのうの演説の中で「現在、中日両国の関係はこの百年近くの間において、最も良い状態にあります。」こういう言葉がありました ~略~
  ※1985年4月25日 参議院外務委員会   ※赤字は筆者
 
 
A級戦犯の合祀された靖国神社に参拝した日本の首相と、中国が「最良の関係」にあった。この事実は何を物語るのか?
 
 
靖国参拝などは全く中国人を傷付けていなかったのだということである。
 
 
 
 我々は騙されてはいけない
 
 靖国参拝は1985年の8月(実質的には9月)から始まっていること。
  
 その4か月前には全く問題になっていないこと。
  
 こういうことを覚えておかなければならない。




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全斗煥大統領の初訪日(1984年)

 
 
 
 
1984年9月に初来日した全斗煥大統領。当時の中曽根首相はその年に4回靖国神社に参拝していた。特に8月と10月に参拝しているが、韓国はなにも批判していない。
韓国は靖国参拝を問題にしていなかった
 
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 日本の首相が、A級戦犯の合祀された靖国神社に参拝するのはけしからん。A級戦犯は侵略戦争の指導者であり、そこに日本の首相が参拝することは被害国に理解されるはずがない。そんなことをしているから日本は周辺国と関係改善ができないのだ。
A級戦犯に合祀された靖国神社に参拝するのは、中国や韓国の国民の感情を傷つける。
 
 
 前回は中曽根首相が1年間に4回も靖国神社に参拝した1984年のケースを検討してみた。
 
中曽根首相の靖国神社参拝(1984年)
 
 
実はこの時に意図的に書かなかった部分がある。それは回目と回目の参拝の間にあった韓国の全斗煥大統領の来日である。
 
 
 
 
 


韓国大統領の初の公式訪日
 
 1984年に中曽根首相は靖国神社に4回参拝した。「1月5日」「4月21日」「8月15日」「10月18日」である。
  
 全斗煥大統領は「8月15日」と「10月18日」の間の9月6日に来日した。
 
 
 8月と10月に日本の首相が靖国神社に参拝して、9月に韓国大統領が来日した。来日時点で、この年にはも参拝している。
 そういう状況の中で全斗煥大統領の訪日はどういう成果をあげたのか?
 
 
 
 

 
天皇陛下の謝罪問題
 
 全斗煥大統領の訪日は、公式には戦後初の事態だった。非公式では李承晩大統領とかも来日しているが、公式では全斗煥大統領が初である。
 そしてそこで問題になったのは、首相の靖国参拝ではなく、天皇陛下の謝罪であった。
 
 
 実際に韓国が併合されている間に、天皇陛下は当時の昭和天皇だった。その人の口から謝罪の言葉を聞きたいというのが、韓国側の要望だった。
 そこにA級戦犯が合祀された靖国参拝などというものはどうでも良かった。少なくとも韓国にとっては。
 
 
 ただし戦前とは違い、戦後の天皇陛下は政治的発言ができない。そこで両国の外交筋が折衝して調整を進めた。そして以下のような発言になった。
 
「不幸な過去、誠に遺憾」「繰り返してはならない」
 
 

これに対して、韓国大統領は以下のように発言した。 
「不幸だった過去について述べられ、私はわが国民とともに厳粛な気持ちで傾聴しました」
 

そして9月8日朝日新聞に大統領の会見が載った。その中には 
「過去を踏み越えて信頼と協力の新しいページを開くために訪問した。」「天皇陛下の発言と首相との会談は私に確信を抱かせた」
 
 
全大統領は天皇陛下の発言を受け入れたのだ。
 
 

 
 
 
無視される靖国参拝
 
 韓国国内での評価は様々であるが、抗日・独立運動家とその家族でつくる「韓国光復会」は以下のような声明を出した(9月10日朝日新聞2面)。 
 「我々は日本側の反省と謝罪を喜びをもって受け入れる」「我々の歴史的勝利である」
 ※赤字は筆者

 
 と独立運動家の団体が、天皇陛下の「お言葉」を評価している。また一般市民も「不満だが、一応評価」するとしている。
 
 

不満だったのは在日コリアン団体の「民団」だった。しかしこれは「お言葉」ではなく、在日コリアンの処遇について全く進まなかったからである。
 
 
 
 つまり全大統領の訪日は、両政府とも満足する結果だったのだ。

 
 そこでは首相の靖国参拝などは全く無視されている。
 
 
 韓国側も関心の外だった訳である
 
 
事実、韓国はA級戦犯には何も関係ない。
 
 

 
 
 
韓国にとってはどうでもいいこと
 
 8月に中曽根首相が靖国参拝をし、9月に全斗煥大統領の訪日があった。それなのに日韓首脳会談で一切触れられていない。
 大統領と記者との会見でも全く無視されている。
 
 
 つまり靖国参拝は韓国にとってどうでも良かったのである。
 
 
 全斗煥氏は戦前生まれである。つまり日本の統治時代を知っている人である。その人がどうして靖国参拝を無視するのか?それだけではなく、当時の韓国国民にも官僚にも日本統治時代を知っている人はたくさんいただろう。
 

 
 しかし全く靖国参拝は問題になっていない。
 
 

 これは歴史問題などというのは後から作り上げた出鱈目である証左といえよう。
 

 韓国人は傷ついていない。靖国参拝でも、歴史教科書でも傷ついていない。李承晩政権以来の反日教育によって、「反日は国是」となり、誰かが「反日ネタ」を提供すると、それに対して反対できない雰囲気が生まれた。それゆえにみんなで反日を行うのである。 

 
 「反日ネタ」がいかに出鱈目でもいいのだ。誰も批判はしない。むしろ批判する人物は親日派のレッテルを貼られて、逆に非難されるのだ。
  
 
 韓国の反日教育…これこそが諸悪の根源である。
 
  


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中曽根首相の靖国神社参拝(1984年)

 

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 日本の首相が、A級戦犯の合祀された靖国神社に参拝するのはけしからん。A級戦犯は侵略戦争の指導者であり、そこに日本の首相が参拝することは被害国に理解されるはずがない。そんなことをしているから日本は周辺国と関係改善ができないのだ。
A級戦犯に合祀された靖国神社に参拝するのは、中国や韓国の国民の感情を傷つける。
 
 
 前回は1983年の1年間に3回も靖国神社に参拝した中曽根首相時の中韓の対応を検討してみた。
 
中曽根首相の靖国神社参拝(1983年)
 
 
今回はその翌年のケースを検証してみる。
 
 
 


1984年 中曽根首相の靖国参拝
 
 中曽根康弘は、1983年に3回靖国神社に参拝した。春と秋の例大祭、そして終戦の日である。
その間、中国や韓国では批判が起きていない。中国では人民日報や新華社通信で「軍国主義の復活」といった論調はあったが、A級戦犯に対する批判はなかった。ましてや韓国では批判は皆無といっても良い。
  

そして翌84年に中曽根首相は4回靖国神社参拝を行うことになる。
 
 その回とは
「1月5日」「4月21日」「8月15日」「10月18日」である。
 
 
 そのいずれにおいても中国や韓国で靖国神社参拝への批判はない。少なくとも政府レベルでは全くない
 

 
 
 
 
日本の裁判への干渉
 
 中国が日本との関係を重視し、批判を躊躇っていたのではない。確かに当時の中国は日本との関係を重視していたが、中国の国益とぶつかるところでは日本への批判を恐れない。
 
 
 中曽根首相が靖国参拝をした1月5日から約40日後、2月15日朝日新聞1面に以下の記事が載った。
論告に「2つの中国」示す表現 中国政府が強く抗議
 
 
 この件は、横浜で起こった華僑同士の抗争事件に対する日本の裁判で、検察の論告について、「2つの中国を認める」かの表現があったことで中国政府が抗議した、ものである。
 
 
中国政府は、2つの中国を認めない立場(日本もそれを支持している)なので、日本に対して「約束違反」を非難しているのだ。
 
 
この件は結局、論告の表現を変えることで決着しているが、自国の国益(一つの中国論)を揺るがす事態には、妥協しないで要求する中国の交渉姿勢を示している。
 
 
当時の中国政府は「2つの中国論」は認められないが、「靖国参拝」はどうでもいいことだったのだ。
 
 
 

 
 
モスクワ放送の批判
 
 4月13日朝日新聞夕刊2面に以下の記事が載った。 
靖国参拝合憲論を自民が決定
 
 
 自民党は靖国神社の国家護持を目標に運動を続けてきた。その中で政府における「公式参拝」を求めてきた。
 しかし政教分離の観点から「国家護持」や「公式参拝」はであるという主張もあり、保革で論争が続いていた。
 
 
 自民党はそういった論争の中で靖国神社に参拝しても合憲であると打ち出したのだ。これはタカ派の中曽根首相の意向も働いていた。
 
 
 それに対してモスクワ放送は「自民党の靖国神社見解を批判」した(4月14日朝日新聞夕刊2面)。
 
 
 モスクワ放送は批判しているが、中国や韓国は批判していない。当時の中韓にとって靖国神社とはその程度の存在だったのだ。
 
 
 
 

 
社会党と中国共産党の共同声明
 
 10月18日、中曽根首相はこの年4回目の靖国参拝を行った。その約1週間後、25日に中国共産党の代表団が来日した。これは社会党の招待によるものであった。
 
 
 そして28日の朝日新聞2面はこう書く。 
社会党と中国共産党 友好・連帯を増進


 
 まあ今後も協力していきましょうという内容の共同声明を出すのであるが、その中で靖国参拝への批判は一切ない。
 
 
 参拝したのは18日で、中国共産党代表団が来日したのは25日。たった1週間前なのに何も言及がない
 
 
 これが事実なのである。社会党も靖国参拝は批判している。そして少なくとも現在の中国共産党は靖国参拝を批判している。
  
 しかしその両者が共同声明を出しているのに、靖国参拝への批判がまるでないのだ。しかもたった1週間前に中曽根首相が参拝しているのに。
 
 
 
 
 
中韓とも無関心
 
 つまり中国も韓国A級戦犯の合祀された靖国神社に日本の首相が参拝することには無関心だったのだ。
だから非常にマイナーな事件でも「2つの中国」を認めるかのような検察の論告に対しては過剰に干渉するくせに、新聞の1面で報道されている首相の靖国参拝には反応しないのだ。
 
 
韓国は元々A級戦犯には関係ないし、それ故に靖国参拝には全く反応していなかった。
 
 
そして両国ともむしろ日本に対して、軍備増強を求める風潮さえあった。どこが靖国参拝で傷ついているのか?
 
 
これは結局、良心的日本人らが相手国に行って、反日を焚きつけてきたからだろう
 
 
 筆者は思う。
こういう相手国民の感情を煽る人たちこそ、戦争を起こすのだと。
 
 
 


 次回は1984年の靖国参拝の3回目と4回目の間にあった韓国大統領の来日について検討してみる。




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中曽根首相の靖国神社参拝(1983年)

 
 
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 日本の首相が、A級戦犯の合祀された靖国神社に参拝するのはけしからん。A級戦犯は侵略戦争の指導者であり、そこに日本の首相が参拝することは被害国に理解されるはずがない。そんなことをしているから日本は周辺国と関係改善ができないのだ。
A級戦犯に合祀された靖国神社に参拝するのは、中国や韓国の国民の感情を傷つける。
 
 
A級戦犯に関して、少なくとも韓国は何も関係ないことは以前書いた。
 
 
要約すると、A級戦犯は東京裁判の戦犯であり、東京裁判では韓国(朝鮮)のことは扱われていない。故に韓国とは何も関係ない
  
ということである。
 
 
では中国はどうなのか?
 
中国も全く問題にしていなかったことを前々回書いた。
 
 それどころか対ソ関係から、日本の軍備増強を求めていた。
 
 
 今回は戦後、一番多くの靖国神社参拝を行った首相である中曽根首相時の中韓の対応を検討してみたい。
 
 
 
 

 
1983年 中曽根首相の靖国参拝
 
 中曽根康弘は、1982年11月に日本国首相となった。もう年末ということもあって、この年は首相としては靖国神社には参拝していない。
 
中曽根康弘氏についてはこちら参照。
 
 
 中曽根首相は1983年に入ると、最初の外遊先として韓国を選ぶ。この時は80年の60億円の借款問題や82年の教科書問題で日韓間はギクシャクしていた。そのため韓国に人脈の多い瀬島隆三氏などを通じて事前交渉を行い、自分も韓国語を勉強するなどして、韓国融和に心を砕いた。
 
 
 そして1983年1月に電撃的に韓国を訪問、スピーチでは半分程度韓国語を使い、首脳同士の夜の交流では、カラオケで韓国の歌を歌うなどのパフォーマンスを行った。そのため当時の全斗煥大統領が「男が男に惚れるとはこういうことか」とまで言わせている。
 
 
 このように就任早々に日韓関係を改善した中曽根氏は一方83年の1年間に靖国神社の参拝を行っている。
 
 
 因みに前任者の鈴木善幸氏やその前の大平正芳氏も靖国参拝を行っているが、問題を起こしてはいない。
 そして中曽根氏が韓国に訪問した時も、何も問題になっていない。その証拠に共同宣言では何もうたわれていない。
 
 
 
 

 
春の例大祭(4月19日)の参拝
 
 1983年4月19日 朝日新聞夕刊2面に以下の記事が載った。
中曽根氏 首相として靖国神社参拝

 
 1月に韓国に訪問して、日韓関係を完全した3か月後、中曽根氏は首相になって初めての靖国参拝を行った。しかし中韓の反応は皆無である。
 
 
 例えば4月29日朝日新聞3面によると、中曽根派の側近で、元外務大臣の桜内氏が中国の鄧小平氏と会談し、親書を渡しているが何ら靖国神社への言及はない
 

 
 また約1か月後の5月17日朝日新聞夕刊2面によると、須之部特使と全斗煥大統領が会談し、その直前に行われた中曽根首相の東南アジア歴訪の報告を行っているが、ここでも靖国神社参拝は問題になっていない。
 

 

 
 
 
 
終戦の日(8月15日)の参拝
 
 そして8月15日にも参拝を行った。83年では2回目である。
 
 この時は少し違っていた。中国の人民日報や新華社通信では批判記事が載っている。例えば8月22日の朝日新聞に転載された記事にはこうある。 
中国が日本の“逆流”に警告「軍国主義の災い 忘れていない」
 
 
 しかしこの記事はA級戦犯とは書いていない。いわゆる軍国主義の台頭という文脈で書いてあるのである。
 
 
 そして中国の呉学謙外相は「日本の防衛政策を理解している」と述べ、日本に対して好意を示している。(9月6日 朝日新聞2面)
 
 
 

 
 
秋の例大祭(10月18日)の参拝
 
 10月18日、中曽根氏はこの年3回目の参拝を行った。その約1か月後の11月24日、時の中国トップ胡耀邦氏が来日した。
 
 
 
 
 この時も胡耀邦氏は、中曽根氏の靖国参拝に対する批判を行っていない
 
 
 それどころか以下のような発言があった。これは11月24日の朝日新聞夕刊1面の記事である。  
中曽根氏 「日本の軍国主義復活は心配ご無用」
胡耀邦氏 「自衛の軍隊を持つのは当然だ。日本を信頼している」
 ※赤字は筆者 

 
何と中曽根氏の軍国主義復活はないという発言に対して、「日本を信頼」と発言している。つい1ヵ月前に靖国神社に参拝した中曽根氏の発言に対して「日本を信頼」と述べているのだ。
  

 中国人はA級戦犯に合祀された靖国神社に参拝したら、傷つくのではなかったか
 
 全くそうなってはいないではないか!
 
 
 当時の新聞記事を少し読むだけでもこういった言説がと分かる。
 
 
 
 結局は良心的日本人が焚きつけたから、中国や韓国がたかりネタとして、利用することを覚えただけではないか?
  
 当然、国内対策にもなるし。
  
 
次回は1984年の靖国参拝を見てみる。




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靖国参拝 中国の反応 中曽根氏の訪中時




 
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 日本の首相が、A級戦犯の合祀された靖国神社に参拝するのはけしからん。A級戦犯は侵略戦争の指導者であり、そこに日本の首相が参拝することは被害国に理解されるはずがない。そんなことをしているから日本は周辺国と関係改善ができないのだ。
A級戦犯に合祀された靖国神社に参拝するのは、中国や韓国の国民の感情を傷つける。
  
A級戦犯に関して、少なくとも韓国は何も関係にことは前々回書いた。
 
 
要約すると、A級戦犯は東京裁判の戦犯であり、東京裁判では韓国(朝鮮)のことは扱われていない。故に韓国とは何も関係ない
 
 
ということである。
  
では中国はどうなのか?
 

中国も全く問題にしていなかったことを前回書いた。
 
 
 今回は大平政権の末期のころ、中曽根議員(のちの首相)が訪中した時の話を中心に書いてみたい。
 
 
 
 
 
中曽根康弘の訪中
 
 のちの首相となる中曽根康弘は、1980年当時は無役であった。しかし将来の首相候補として期待されていた。実際に大福三角中と言われる時代、首相になっていなかったのは中曽根氏だけだったのである。
 
 
 そういう状況の中で訪中した。1980年4月末頃から5月の頭にかけてである。
 
 
 訪問中は華国鋒首相や人民解放軍の幹部と会談を重ねた。因みに華国鋒氏は、名目上は中国のトップであるが、実権は鄧小平氏に奪われていた。
 
 
 そしてその中曽根訪中の前に大ニュースがあった。 
 
 それは大平首相の靖国神社参拝(4月21日)である。
 
 
 
 
 
防衛費の1%枠の撤廃
 
 当然中国は激怒し、中曽根氏に不満をぶちまけ…なかったのである。
 
 
 それどころかこのような提案をしている。 
 
「日本の軍事費は少なすぎる。1%程度ではなく、2%程度に増やしたらどうだ。」
 
 
 何と日本の軍事費を倍増させることを中国が提案しているのである。これは人民解放軍の副参謀長 伍修権氏の発言である。
 
 
 日本には防衛費の1%枠というものがある。これは三木政権の時にできたもので、防衛費をGDPの1%以内にするという内容である。
 

 
 
 
それ以外にも伍氏は 
 
「我々は日本から侵略があるとは思っていない」
 
「日本と闘わないことを参謀本部として、正式に宣言する」
 
 
などと語り、中曽根氏を喜ばせている。 
 
 これは1980年の話である。終戦から35年であり、伍修権氏が何歳か分からないが、50歳だとしても15歳。日本軍のことはっきりと覚えているだろう。
 
 
 それが
 
「日本から侵略があるとは思っていないと述べている。 
 
 それも首相の靖国神社の参拝(4月21日)があった直後である。
 
 
 
 
 
華国鋒氏の防空力強化発言
 
 どうしてこういうことになっているのか?それは当時の中国にとって主敵はソ連だったからである。当時は日米中三国同盟などといわれ、ソ連と中国は対立状態にあった。
 
 
 そこで中国はアメリカや日本に近寄り、日本の防衛力強化によって、ソ連を牽制しようとしたのである。
 
 
 
当時日本では日米中三国同盟からアメリカが空軍、日本が海軍、中国が陸軍に特化して、ソ連を牽制すべきではという議論があった。
そこで中曽根氏が華国鋒氏にその話を振ってみると、華国鋒氏は
 
「海軍は空軍がなければ無力になる。日本は防空力を強化すべきだ!」と述べた。
 
 
 中国の首相が、靖国神社に参拝した直後に“日本の軍拡を勧めているわけである。
 
 
 靖国神社の参拝なんて全く関係ないのである。
 
 
実はこの時の発言が日本で問題になる。
当時の外務省は「内政干渉である」としている。中曽根氏も帰国後、「伍氏の発言(1→2%)は要請ではなく、私見である」として庇っている。
 
 
 
 
 
A級戦犯は問題ではない。
 
 要請だろうと私見だろうとどうでもいい。大事なことは中国の首相が日本の防衛力強化を推奨したことだ。
 
 それも日本の首相が靖国神社に参拝した直後に…である。
 
 
 これは何を意味するのか? 
 
 A級戦犯なんて中国人は気にもしていなかったということなのである。
 
 
 
 人民解放軍の伍修権氏は分からないが、華国鋒氏は1921生まれである。つまり終戦時は24歳頃だ。そして華国鋒氏は抗日活動、抗日遊撃隊に参加している。
 
 
  
その華国鋒氏がA級戦犯の合祀された靖国神社に、日本の首相が参拝することを全く問題にしていないのである。
 
結局これも良心的日本人が焚きつけてきた結果なのだ。



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