・金炯旭の有罪判決で潮目が変わる!
・米議会は中間選挙モードに入る!
・結局、コリアゲートは闇のままだった!
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私は1950年代から80年代までの
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過去5回において、1970年代の韓国によるアメリカ議会の買収事件を取り上げた。これは「コリアゲート」事件といわれ、当時のアメリカだけでなく、日本の政界をも揺るがした事件であった。
そして前回は国際的に孤立する韓国政府。その中で唯一韓国に気を使っていた日本に対して、韓国のとった行動は反日政策(領海の3カイリから12カイリへの拡大)であったことを書いた。
今回は約1年半アメリカ議会を騒がせた「コリアゲート事件」の幕引きの様子を見てみよう。
◎金炯旭の有罪判決!
1976年10月 ワシントンポストが「朴東宣の疑惑」を報じた。その後12月にアメリカの若手議員が徹底調査を要請。その後、約1年半に渡って議会は調査を主導してきた。
1978年6月になると潮目が変わる。そのきっかけになった事件は元KCIA部長金炯旭(キムヒョンウク)氏の有罪判決だった。
金炯旭氏と言えば前年の6月アメリカ議会で証言し、金大中事件はKCIAの謀略であることを暴露した張本人である。その発言にアメリカはもとより、日本の政財界は騒然となった。
詳しくはコリアゲート事件(2)を参照のこと。
金炯旭氏はアメリカ議会の活動に協力していた。証言もたくさんした。
その金氏がアメリカで有罪判決を受けた。
その金氏がアメリカで有罪判決を受けた。
それはどういうことか?
実は金炯旭氏はこの年の初め、関税法違反で逮捕されていたのだ。関税法違反とは何をやっていたのかというと、7万5千ドルもの金をパリから秘かに持ち込み、アメリカの税関で捕まったのだ。
そしてその判決が6月にあった。当時の記事から引用する。
※1978年6月26日朝日新聞7面
※1978年6月26日朝日新聞7面
金炯旭氏 米関税法違反で有罪 7万5千ドルを秘かに持ち込む
記事によると、札束を足首に巻き付けて入国しようとしたようだ。その時の歩き方がおかしいことに気が付いた税関職員が発見し、逮捕となった。
この件では翌月来日した金明子氏が、
日本の議員に対して金氏の信用が失墜したことを証言している。
※1978年7月6日 朝日新聞3面
日本の議員に対して金氏の信用が失墜したことを証言している。
※1978年7月6日 朝日新聞3面
関税法違反の金炯旭氏 信用まったく失墜
事実、この時から議会の潮目が変わる。
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◎アメリカ議会の変化!
7月15日の報道では「4議員を懲戒審判へ」となっている。
一時は100人以上のアメリカ議員の関与が疑われたのだが、
たった4人でお茶を濁そうとしている。この変化は何を意味するのか。
たった4人でお茶を濁そうとしている。この変化は何を意味するのか。
実は金炯旭氏の有罪判決はキッカケに過ぎない。事実、金氏の証言自体は何ら間違っていないのだ。金大中事件はKCIAの謀略であることは、本日確定している。その指揮を執ったのが李厚洛(イ=フラク)であることもほぼ間違いないと言われる。
つまり議会証言については嘘ではないのだ。ただその立場を利用して、最低の行為をしていただけなのだ。
まあコリアンらしいというべきか!
ではなぜアメリカ議会が変化したのかというと、それは中間選挙が近づいたからだ。
そのため身の潔白を早く晴らしたいという議員が続出したのだ。
だからいつまでも調査を続けることには反対という雰囲気が醸成されていた。そこに飛び出したのが、金氏の有罪判決だった。
そしてジャウォスキ氏が辞任するという報道が出る。コリアゲート事件で追及の急先鋒だった法律顧問ジャウォスキ氏の辞任は幕引きの象徴となった。
そして1978年7月29日 朝日新聞夕刊2面に以下の記事が載った。
打ち切りを宣言 金東祥証言得られず。
そして8月3日朝日新聞夕刊3面には
対韓援助 原案通りに可決
結局、韓国への経済援助案について、原案通りに可決させた。もうアメリカ議会はコリアゲートに熱心ではないのだ。
秋には中間選挙がある。早く幕引きさせたいという意識が、この結果に繋がったのだ。事実、現職議員の3人が戒告という「極めて軽い(米紙の表現)」処分になった。
アメリカの議員も痛い腹を探られなくなかったのだろう。しかしコリアゲートに全く触れなかった日本の議会に比べれば、一応調べたのだから評価できる部分もある。
結論は全く物足りないが!
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