◎思想家内田樹氏のアエラの記事
◎「願望」を優先する「予測」は意味が無い
◎「ムカつく」を優先するから間違える
―――――――――――――――――――――――――――――――
※筆者は昔、朝日新聞のエース記者のファンでした。
そんなお花畑が、目覚めるキッカケとは?
私は1950年代から80年代までの
朝日新聞の韓国関連の記事を、全て目を通しました。
全てです。
その情報を提供します。
よろしければLine@に登録してください。
または@exq6901kで検索してください。
願望と予想の区別をつけよう!
◎内田樹の2019年予想
先日別の記事を目的に、雑誌のアエラを立ち読みしたら、思想家の内田樹氏のコラムがあった。内田氏はアエラの冒頭にコラムを書いており、筆者もそれを知っていたのだが、久しぶりなので忘れていた。
内田氏はリベラルな思想家で、自民党政治、特に安倍政権には「独裁」と規定して批判している。
内田氏のような考えの人が安倍政権を批判するのは当然だが、個人的には批判が的外れであると考え、このブログでも内田氏を批判してきた。
これは2017年衆議院選挙で自民党が大勝したことに対する内田氏の分析を批判したものである。
「内田樹氏の勘違い」
これは内田氏の日韓関係の認識を批判したものである。
このように当ブログでは内田氏を批判してきたが、今回新たな批判文章が加わる。それがアエラに執筆された内田氏のコラムだ。
内田氏はアエラに「eyes内田樹」という連載を持っている。その中で1月28日号にこのような今年の予測を書いている。
【予測1】統一地方選、参院選で自民党が大敗。安倍政権による改憲の機会が遠のく。野党が候補者乱立で共食い状態になることを与党は期待しているが、さすがに野党政治家たちの政治的成熟度がそこまで低いとは思いたくない(願望)。
【予測2】株価が急落。これまで官製相場で必死に吊り上げてきたけれど、五輪・万博・カジノ・原発といった「打ち上げ花火」的な事業頼りで、賃金は低く、雇用は不安定、消費が冷え込んだままでは、日本企業が高く評価される理由がそもそもない。
【予測3】トランプの暴走が続き、米中関係は悪化、ブレグジットの混乱、そこに乗じたロシアの狡猾なマヌーヴァー(策略)で、世界はさらなるカオスへ。書いてみたら、誰でも言いそうな予測だった。
※アエラ2019年1月28日号より抜粋 ※赤字は筆者
ここでは予測の「2」「3」はおいて、「1」のみに絞って批判する。因みに「2」「3」もかなり自身の願望が含まれて、予測としても機能していないということは指摘しておく。
◎願望と予想の混乱!
自身で「願望」と書いているが、予測と願望をゴッチャにすることはタブーだ。それなら予測とは言わない。
因みにここでの「願望」とは、野党が“乱立状態を解消する”ことに対するものだが、現在の状態はむしろ対立が深まっている。
確かに昨年の秋には今年の参議院選挙に向けて、連携を強化するという覚書を交わしたが、現在でもまだ候補者調整がほとんど進んでいない。
連携しないと勝てないのは分かっているが、両者の感情のしこりは容易に解けない。両者とも民主党(=民進党)出身だが、その近親憎悪も相まって、覚書交付にも関わらず、現実には歩み寄る兆しさえもない。
このような中で選挙時の野党統一などできるのだろうか?因みに「立憲民主党」は「国民民主党」を飲み込もうとして、引き抜きを強化している。そういう状態で協力できるのか甚だ疑問である。
このように現実に可能性が非常に低い「願望」なら、「予測」には含めるべきではないだろう。
高校生がクラスメートの彼女に告白してOK貰えるような「願望」なら十分可能性はあるが、トランプ大統領がセクハラを反省して、真面目な大統領になるという「願望」などは可能性が皆無であろう。
だからこのようなことを一生懸命やっている某国の大統領の「願望」なども無意味であろう。
◎内田氏が間違える理由!
このような願望を前面に押し出すのは、内田氏が書いているように、まさに「願望」だからだ。つまり現実逃避である。
現実は自身が嫌いな政権、つまり安倍政権が君臨している。それも6年(第一次を含めると7年)の長きに渡って続く長期政権となっている。
これは内田氏のようなリベラルにとって腹が立つ。
つまり安倍…ムカつく…のだ。
だから安倍首相が敗けるように考えたいのだ。
そういう願望が、客観的な情勢を捻じ曲げ、曲解し、自身が望む方向に理解しようとするのだ。
これは心理学では「確証バイアス」といい、誰でも持っているものだ。しかし通常は…特に「知的な人」はこういうバイアスを克服しようと努力するものだが、内田氏にはそのような努力の跡は見られない。
またいくら「願望」と書いていても、そこには客観的な情勢が加味されていなければ「予測」とは言わない。
また内田氏は言い訳のように、「外れるために予測する」と述べているが、これも当てようとして客観的な予測をすることが前提になる。
最初から願望丸出しで書いていれば、「予測」にはならない。
これでは「自分の知性の不調を点検する」ことにはならない。「こういう基本的なことが分かっていない人」には困ったものだ。
これで「知の巨人」とは笑わせる。
でも内田氏はそれを理解した上で書いているのかもしれない。なぜならこうも書いているからだ。
私たちは自分の利口さを誇示するのと同じ程度の努力を、自分のバカさを適切に開示するためにも向けるべきなのだ。自分の言動が世の中に及ぼすかもしれない悪影響を最小化するための気遣いを忘れてはならない。
※アエラ2019年1月28日号より抜粋
なるほど内田氏は「自分のバカさを適切に開示」するために、このような予測ならぬ「願望」を書いているのですね。
確かに素晴らしい「気遣い」だわ(笑)!
※筆者は昔、朝日新聞のエース記者のファンでした。
そんなお花畑が、目覚めるキッカケとは?
私は1950年代から80年代までの
朝日新聞の韓国関連の記事を、全て目を通しました。
全てです。
その情報を提供します。
よろしければLine@に登録してください。
または@exq6901kで検索してください。