◎日韓関係の変化
◎韓国の反日はより激しくなる
◎大英帝国の宰相の言葉に学ぶ
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※筆者は昔、朝日新聞のエース記者のファンでした。
そんなお花畑が、目覚めるキッカケとは?
◎日韓関係の変化!
最近の日韓関係は以前と比べて非常に変化している。
その理由は韓国の度重なる反日行為に日本人が辟易しているからだ。
元々戦後の日韓関係は韓国が反日行為をしてきた。それに対して日本側が我慢するという構図が一般的だった。
これは日本人の中にある、韓国に対する贖罪意識からきているが、それと共に対共産圏という共通の敵から、日韓関係を改善することが必要であるという考えがあった。
特に韓国は、北朝鮮と38度線で対峙していることから、日本との関係を決定的に悪化させることは躊躇していた。
これは日本側もそうだった。両者ともアメリカとの同盟関係を安全保障の中心としていることから、決定的な関係悪化は避けてきたのが実情だった。
戦後の日韓関係では関係悪化することは何度かあったが、その都度、外交ルートや政治家ルートを通じて、関係改善が模索された。
竹下と金はほぼ同じ年齢であり、なおかつ日本統治時代に生まれた金は日本語が堪能だった。そのためこのルートで多くの問題解決がなされた。
しかし竹下登は2000年に死去し、金鍾泌も2004年に国会議員から落選した。実はこの2004年の韓国国会議員選挙では多くのベテラン議員が落選したが、その中には日本時代を知る知日派も多かった。
その人たちが大量落選したことで、日韓のパイプが急速に細ったのだ。
このように日韓関係は対北朝鮮からも、改善されなければならないという意向は、日韓両国、特に韓国側に強かった。
それ故に、他方で反日教育をして日本への敵視政策をしていながらも、日本との協力を維持していたのだ。
実はこの状況に変化が起きている。
◎韓国の北朝鮮化!
現在の韓国政府は文在寅氏が大統領に就任している。彼は元民主化の闘士である。
韓国では1980年代まで軍事政権が続いていた。そこで当時の学生たちが中心となって、民主化闘争を繰り広げた。
そして1987年に民主化され、正常な選挙が行われるようになる。
それまでも韓国では選挙は行われていたが、軍事政権下であり、不正選挙が横行していた。例え選挙で躍進しても、それを理由に命が狙われるようなケースさえあった。
このような中で軍事政権時代の価値観は逆転する。軍事政権時代のことを否定することが「正しい」と言われ、朴正煕、全斗煥大統領時代を否定する傾向があった。
特に民主化闘争をしていた人たちは、朴・全の両時代に生きていたこともあり、この両者への批判が激しい。
ところで軍事政権時代を通じて、戦後の韓国では反日と反共というのがスローガンであった。
その中で民主化闘争をしていた人たちは、軍事政権に対抗する観点から左翼的な傾向がみられる。韓国の軍事政権が敵視していたのが北朝鮮である。
それ故に北朝鮮は韓国の民主化勢力を支持していた。
このような状況で韓国の民主化勢力は親北朝鮮的傾向がみられる。特に民族同胞という意味でも北朝鮮への親近感は強い。
◎反日は継続!
逆に日本への風当たりは厳しい。
先程書いたように、戦後の韓国は反日と反共がスローガンだった。それ故にこの両方に関して教育が行われていた。
しかし反共に関しては民主化後、民主化勢力が政治のイニシアティブをとるようになると行われなくなった。彼らは親北朝鮮勢力でもあるので、それは当然だった。
他方で反日は継続している。
民主化前から学校で反日教育をしており、その基盤の上に民主化後も継続している。それは民主化勢力としては、日本は軍事政権の後ろ盾だったからだ。
自分達を苦しめた軍事政権、その後ろ盾となり、バックアップしていた日本を彼ら民主化勢力が支持する訳がない。それ故に民主化後も反日は続く、というより、より厳しい反日が行われるようになった。
なぜより激しくなるのかというと、彼らは「1.反日教育を受け」、さらに民主化の敵である「2.軍事政権の後ろ盾」であっただけでなく、親北朝鮮的考えから、現在も日本を敵視する必要があるからだ。
軍事政権時にも反日教育が行われ、それが反日世論を形成していたのだが、先程書いたように上層部では問題解決のための手打ちが行われていた。
しかし現在ではそういうルートはかなり限定され、さらに両政府に対する影響力もほとんどないのが実情なのだ。
それ故に、韓国は反日をより強力に継続し、なおかつそれを抑える要素が皆無となっているのだ。
◎永遠の「友」も「敵」もいない!
イギリスの宰相をやったパーマストン。彼の座右の銘は
「大英帝国には永遠の友も永遠の敵もいない」
である。
この観点に立つと、韓国の仲良くしなければならないというのは、無意味な強迫観念だろう。
筆者は韓国との関係を悪化させたい訳ではないが、韓国にその気がないのであれば、日本側の努力は徒労に終わるだろう。
軍事政権時代、韓国は北朝鮮と対峙し、中国やソ連も共産国家だった。それ故に日韓はアメリカを媒介に軍事同盟的な関係にあった。
しかしそれは変わった。
現在の韓国は親北朝鮮であり、むしろ旧共産圏に親近感を持っている。軍事政権時代を批判する民主化勢力が韓国国内の主要な地位を占めている。
なおかつ反日行動は継続しており、それも強化されている。このような状況で「韓国と関係改善しなければならない」という強迫観念を持つのは外交の選択肢を狭めるだろう。
別に日韓は関係改善しなくてもいいのだ。
先のパーマストンの言葉は「大英帝国には永遠の友も永遠の敵もいない」であったが、この言葉はこう続く、「あるのは永遠の国益のみ」
日本は多大な努力を払って、韓国との関係改善をする必要があるのか?ここで立ち止まって考えるべきだろう。
※筆者は昔、朝日新聞のエース記者のファンでした。
そんなお花畑が、目覚めるキッカケとは?