◎久しぶりの北朝鮮のミサイル発射
◎北朝鮮は、挑発を再開した。
◎韓国は、北朝鮮から完全に無視されている
――――――――――――――――――――――――――――――――
※筆者は昔、朝日新聞のエース記者のファンでした。
そんなお花畑が、目覚めるキッカケとは?
文在寅大統領は、北朝鮮から無視されている。
◎ミサイル発射!
昨年来の南北及び米朝改善傾向に逆行する動きである。
令和が始まって4日目、5月4日に北朝鮮がミサイルを発射した。2016年には何度も発射事件を行ってきたが、昨年は改善ムードもあり自粛してきた。
しかし久しぶりのミサイル発射となった。
当初、韓国政府は「ミサイル発射」と発表したが、すぐに「発射体」と変えた。これはミサイル発射の場合は「南北合意違反」になる可能性があるので、「ミサイル」という言葉を使えなかったようだ。
韓国政府は4日、北朝鮮の短距離発射体の発射と関連して関係閣僚会議を開き韓半島(朝鮮半島)での軍事的緊張を高めさせる行為を中断することを促した。
※赤字は筆者
このように北朝鮮に気を使うのは、もちろん韓国の文在寅政権が従北派だからだ。北朝鮮こそが最優先課題であり、同盟国のアメリカも、そして隣国日本も二の次だ(というより文大統領の意識からは「敵」だろうか?)。
今回のミサイルは70~200kmという射程距離であり、
そしてここまで蔑ろにされても、北朝鮮への忖度をし続ける韓国政府は、やはり異常な政権であるといえるだろう。
◎北朝鮮の挑発再開!
北朝鮮は昨年から平和攻勢をかけていた。平昌オリンピックには金正恩の妹の金与正(キムヨジョン)を韓国に派遣し、板門店で南北首脳会談を開催し、さらに史上初めての米朝首脳会談を行った。
当時は緊張緩和が謳われていた。
しかしそれも偽装だった。
今年2月、2回目の米朝首脳会談が破綻すると、北朝鮮は態度を硬化させていった。どうやら北朝鮮は、アメリカが完全な非核化をしなくても経済制裁を緩和すると読んでいたようだが、それは完全な読み違いだった。
アメリカは完全な非核化を求め、米朝首脳会談は決裂。わざわざベトナムのハノイまで出向いて行った金正恩も手ぶらで帰国することとなった。
その後、ロシアに接近するも、ほとんど成果は上がらず、むしろプーチン大統領からは「完全な非核化」を求められる始末だった。
つまり北朝鮮は経済制裁解除の見通しは立たない、八方塞がりの状況にある。そのため緊張感を煽り、アメリカを交渉のテーブルに引き戻すため、また自国内の締め付けのためにミサイル発射を行ったとみられる。
そしてこれはこれまでの融和路線からの決別を意味する。
ミサイル発射をした後で、アメリカが譲歩することは100%無い。むしろトランプ大統領の顔を潰す行為だ。
それ故に反応がない、もしくは反発を強めるアメリカを引き込むために、さらなる挑発行為をするだろう。
◎文大統領の仲介は限界!
困ったのは文在寅大統領だ。
彼の優先順位は北朝鮮であり、南北の緊張緩和が全てだった。実際は緊張緩和など空想であり、韓国はアメリカとの交渉窓口に使われたに過ぎない。
対米交渉ができれば、韓国など必要ないのだ。
今回のミサイルは先程書いたように、射程距離は70~200kmだ。
つまり韓国を標的にした挑発である。
このミサイルではアメリカはもちろん、日本にも届かない。それ故に韓国を想定した挑発以外何物でもない。
散々北朝鮮に便宜を計っておきながら、北朝鮮からの返礼がこれなのだ。
文大統領も泣きたい気分だろう。
先に書いたように、韓国は北朝鮮におもね「発射体」と言い、「ミサイル」という言葉を使わなかった。それ程気を使っても、北朝鮮は関係ないようだ。
ミサイルの写真を公開した。
それも金正恩が現場で指揮していた…と(笑)。
韓国は北朝鮮から完全に無視されている。この扱いが全てを示している。
※筆者は昔、朝日新聞のエース記者のファンでした。
そんなお花畑が、目覚めるキッカケとは?